WebアプリやWebサイトを作る技術の中で、よく耳にする「React（リアクト）」と「Next.js（ネクストジェイエス）」。
初心者の方からすると、似たような名前で「何が違うの？」と感じる方も多いと思います。
そもそもReact.jsとは？
Reactは、Facebook（現Meta）が開発した「UIライブラリ」です。
Reactだけで、単純なアプリのUI部分は作れますが、サイト全体のページ管理やサーバー処理などは自分で追加実装が必要です。
Next.jsとは？
Next.jsは、Vercel社が開発・提供するReactベースのフレームワークです。Reactを用いたWebアプリケーション開発をより効率化し、サーバーサイドレンダリング（SSR）や静的サイト生成（SSG）といった高度な機能を簡単に実現できるのが特徴です。
Next.jsは、フロントエンドとバックエンドをシームレスに統合した「フルスタックなWebアプリケーションフレームワーク」として広く使われています。
ファイルベースルーティング
pagesディレクトリ内にファイルを配置するだけで、自動的にルーティングが構成されるため、シンプルな構造でページ管理が可能です。
API Routesの提供
同じプロジェクト内でAPIエンドポイントを実装可能。簡単なバックエンド処理もNext.js内に統合できます。
最適化されたビルド・パフォーマンス
自動コード分割や画像最適化、プリフェッチ機能により、パフォーマンスが高く、ユーザー体験が向上します。
TypeScriptやESLintの統合サポート
モダンな開発環境が標準でサポートされており、セットアップもシンプルです。
Next.jsはReactをベースとしつつ、アプリケーション全体の構成、パフォーマンス最適化、サーバーサイド処理まで一体化したフレームワークです。
単なるUI構築を超えた、実践的なWeb開発のニーズに対応するため、Next.jsは現代のWeb開発において重要な選択肢の一つとなっています。
特に、SEO・パフォーマンス・開発効率が重視されるプロジェクトでは、Next.jsの採用が効果的です。
